副院長 金川泰一朗 就任のご挨拶
私はこの令和6年4月1日から慈友会 堺山口病院に就任いたしました金川泰一朗(かながわ たいいちろう)と申します。当院は開院から約65年にわたり地域医療に貢献のある伝統ある病院であり、身の引き締まる思いをしております。
私は大阪府門真市出身、四條畷高等学校を卒業、昭和58年に山口大学医学部を卒業した後、大阪医科大学一般消化器外科で研修を重ね、岡山大学医学部消化器外科学、鳥取市立病院、国立病院機構岩国医療センター、晴心会野上病院を勤務してまいりました。
この度現理事長・院長の山口茂樹先生と大阪医科大学同門ご縁で副院長として招聘されました。
最近はインターネット等により、患者さんや一般の方々が疾患の内容、治療方法を誰でも知るようになり、専門知識をもつ医療従事者から単に治療を受ける関係から、それは適切なものかどうか、受けた医療サービスへの評価にも厳しい目が注がれるようになっています。
「チーム医療」という言葉の通り、医療従事者も患者さんも「チーム」の一員であり、納得して医療を受けていただくために、ともに疾患に向き合う意識を持っていただくことが必要になってきています。そのための医療従事者が仕事をしやすくなる環境、コミュニケーションを形作り、接遇のマナーを徹底して向上させる、患者さんと気持ちに寄り添う力と目標の共有、院内のルール作り、組織・スタッフ資源の活用、発生した事象の的確な判断と実行、リーダーシップ等を目指していきたいと思います。
「2025年問題」とは、団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達する事です。少子高齢化により、介護・医療費等社会保障費の急増が懸念される問題です。私たちはやってくるであろう「健康寿命を伸ばしたい」「いつまでも若々しくいきいきとした人生を送りたい」団塊の世代にも対応すべく、医療を取り巻く財務環境は豊かではありませんが、人的物的資源の有効利用を目指したいと思います。
高齢となられても余生を最後まで自宅で過ごしたい方には、可能な限りの在宅での診療、緩和医療のノウハウも持っております。多様な病院形態勤務の経験をもとに、近隣地域の皆様の堺山口病院へのご希望、ご期待に応えられますように、尽力する所存でございますので、よろしくご指導ご鞭撻いただきたく宜しくお願い申し上げます。
なお私はこれまで黒川梅田診療所 黒川彰夫先生のご指導を長年にわたり受け、肛門外科の専門医、認定指導医として診療に従事しております。あらゆる痔核、痔瘻、裂肛、ほか肛門部愁訴になやまれる方々には疾患の説明と肛門機能の温存を図る治療方針について説明させていただいております。便秘についても得意分野ですのでご気軽に来院ください。
副院長 金川泰一朗